すげえよ…タイッツーは…。
ここがすごくね?タイッツー
2023年7月早々に、Twitterの炎上劇に見かねたのか機と見たか、タイッツーなるWEBサービスが立ち上がりました。
3週間経った今、ユーザー数は10万人を越えてまだ増え続けてる模様。
Twitterを離れる予定は特にないんですが、WEB業界に身を置く(フリーランスだけど)人間として登録をしてみました。
この人いつ休んどるんじゃ、という勢いで次から次へ新機能を実装していくほく氏…。
やっぱ世の中優秀な人間ってのはいるものなのだなぁ、と感じたわけです。
とはいえ、僕がすげーな!と思ってるのはマネタイズ。
ざっくり言うと「収益化問題」ですよ。
世の中のWEBサービスは善意の元に成り立っているわけではなく、何かしら金銭のやり取りというものを孕んでいます。
これは別に「金儲けがしてーんだ!」とかそういうわけではなく(それも当然あるけど)、特に個人が立ち上げるサービスなんかは「こういうのがあったら面白くね!?」で動いているのが大半です。
そこで問題になるのがお金がない!ということ。
いや実際、WEBサービスって金かかるんすよ。
サーバー費用
これが多分一番かかる。
ちょっとしたものなら格安のサーバーが月1000円もしないぐらいですが、SNSとかになると通信量が足りなくなる。
そこで出てくるのが従量課金制のレンタルサーバーなわけですね、AWSとか。
これは誰かが使えば使うだけお金がかかる仕組みです。
Aさんが更新ボタン押せば通信が発生します、タイーツすれば通信が、ページ遷移すれば通信が!
(そこを技術的にどうにかして、なるだけ通信が発生しないよう工夫はするのですが)
そういうわけで、アクティブユーザーが万を超えるWEBサービスのサーバー料金、ちょっと計り知れないですね。
このままいくとサーバー費用だけで数十万とか行くのでは?
人件費
これがすごいかかる。
知ってます?人って手を動かしてるだけで賃金が発生するんですよ。
これについては個人でWEBサービス作ってる場合も然りで、例えば平日に出社するように、フリーランスも時間を消費します。
見たところ作者であるほく氏もその類っぽいので、人件費を気にする必要があるのかなと。
三賢者の館
これね。
AIを使ってるみたいですが、今流行りといえばchatgptでしょうね。
そうすると恐らくopenAIを使ってるのだと思いますが、アレは三賢者でいえば「相談する」で使用料が発生してます。
しかも「入力された内容を確認」と「返却する回答で」それぞれかかってるので、多分3人分の回答それぞれにお金発生してるんじゃないかな。
一番安いプランだとしても1000トークンで0.02ドルらしいので、日本語だと相当かかってるんじゃないかと。
とまあ、見えてる範囲で相当かかってるんじゃないかな~って。
普通に破綻が見えて仕方ないので、先週ぐらいから始まった支援金制度にはなるほどと思いました。
ここがすごいなって思うのが、マネタイズまでの日数が個人製作にしてはすっげー短い…。
重要なのが「これにお金を出したい!」と思われるのかどうかで、今の所それはバッチリ成功してるように思えます。
消費者意識的にもここが楽しい場所、と思えるものが作れてるわけですからね。
はて、そんな中で21日深夜(正確には22日の1時頃)に遂に初期版APIが発表されました。
APIの誕生
はえーよ!
って思いましたけど、更に早かったのは、
25時半頃 ほく氏「API作りました!欲しい人は月1000円プラン加入お願いします!」
25時50分頃 ぼく「プラン加入しました、APIキーちょーだい」
26時半頃 ほく氏「送りました!ご確認ください!」
なにこのスピード感。
申請したら来た、いや深夜2時半なんですけど。
え?pixivのDMって実は自動応答メッセージ機能とかあった?
という驚きなことがありつつも、とうとうタイッツーにAPIが誕生しました。
早いね。
https://simblo.net/u/WKZXBT/post/5057
これを受けてぼくも「これは折角だしなんか作らねばなぁ!」ということで、
3時間かけて朝の5時にできたのがこれです。
タイッツー版片思いチェッカー
https://shimo-codex.com/tights/kataomoi/


Twitterであったアレですよ、なんか「自分だけフォローしてるリスト」みたいなの出すやつ。
まーあんな良いものじゃなくて、スーパーざっくりした内容なんですが。
眠い目こすりながら、他にも同じこと考えてる奴がいるかもしれねえからなぁ!と勢いそのまま作り上げました。
朝5時とは言いましたが、なんやかんや7時頃まで色々してましたけど。
もう中入って、見ての通りなんですが片思い・両想い・片思われ(この単語意味通じる?)が見れます。
あとついでの機能として自分の総ツイート数計測してます。
後述。
人が少ない時間帯だったわりに反応が良くて、なんだかんだタイッツーで100いいねぐらいもらえました。
数少ない承認欲求を埋めるチャンス、みんなありがとね。
作ったのはほんと単純で、ほく氏が「片思いリストとか作れますよ」ってつぶやいてたの見たからです。
僕は人の褌で相撲を取るのが得意です。
意味が違うって?この後の見ればなるほどって思うよ。
それはそれとして、僕としても自分のタイーツ数見たかったのでついでに実装しましたが。
ちなみに、はっきり言ってめちゃめちゃ重いです。
ほく氏が作り上げたタイッツーと比べるとはちゃめちゃに重くて使いづらいです。
仕方ないよね。
後述。
制作の流れ
実はですね、制作の流れと言うのも滅法単純で。
これ、8割Chatgptで作ってま~~~~す!
chatgptに、「こういうの作って」って言ったら作ってくれました。
やったね。
2割は「なんかここバグるな」でデバッグしたものを「chatgptくんさぁ、これおかしくない?」→「仰る通りです、修正したものがこちらです」をしてただけ。
後はHTMLとCSSは普通に自分で作ってます。
ーーー
さて、どうしてそんなやり方を取ったかというと。
僕がプログラマーじゃないからでーす!
正確にはフロントマン兼フロントエンドエンジニアなんですよね。
ディレクションとコーディングをメインでやってる人間なので、プログラムとかは概ね宇宙猫です。
でもここがすごいchatgpt、日本語で「こういうの作って」って言うとちゃんと作ってくれる。
しかも正確、僕が作るより遥かに良いプロダクトが仕上がってくる。
「プロンプト(chatgptへの命令)を上手に使いこなせる人間がこれから必要になる」というのは正しくこのこと。
・Chatgptに命令を投げる
・命令で出来上がったプロダクトを実行してみて、粗を探す。
・デバッグを行った上で再度Chatgptに命令を投げる
・上手く行かない場合は仕切りなおして最初から
これの繰り返しです。
なので僕が深夜にやっていたことはプログラムとの闘いではなく、Chatgptとの闘いです。
まあまあ暴走するし流れを無視した実装をしてくるので、そこを定期的に指摘したりやり直しさせて作っていきます。
最終的に「まあ動くもんできたしええやろ!」の精神でリリースしました。
バグ検証?してるわけないよ!
そんな感じであの片思いチェッカーができましたとさ。
実際の所
冗談はともかく、必要最低限守る所は守っています。
APIキーが流出したら僕がボコボコにされるので、その辺はフロントに表示されないよう守っていたりはしてます。
最悪流出したらほく氏にごめんなさいしてAPIキー停止してもらう感じですかね。
長々と書いたのですが、とにかくこういう簡単にできそうなサービスは時間勝負だと思ったので、粗探しは全部後回しにしてとにかく動きそうなもん作って放出しました。
意外と反応もらえて嬉しかった~、で終わりです。
これから先アレが使われるかどうかは分かりませんが、多分僕がほく氏に献上金を渡している間は継続すると思います。
あのサーバーも停止することはないですし。
ですが、アレ以上バージョンアップをすることも多分ないかなと思います。
変なバグが見つかったら別だけど。
ページが重い件についてはページネーションで分割してあげればいいんでしょうけど、個人的にページが分かれると見づらいので実装しません。
つまり重いままです。
必要最低限が見れると思うので、これ以上は他のもっとちゃんとしたプログラマーの人が作ってくれると思います!
特に、検索システム誰か作ってください!
サーバーとのやり取りとか考えたくないので、僕は「渡された情報だけで作れるもの」しか作れないです!
よろしくな!